バルセロナ出産記③

 無痛分娩の麻酔(Epidural)については、副作用など色々怖い話も聞いていたし、日本ではこの麻酔を打つための局所麻酔をする病院もあるというぐらいだから、これを刺す瞬間はさぞかし痛いんだろうなぁー…。でも陣痛よりも痛いわけはない!あれをまた経験するぐらいだったら…、などなど色々考えていると、麻酔医(おじさん)が、私にベラベラと何か指示しているもよう…。何がなんだかサッパリわからないので、ポカーンとしていると、「スペイン語わからないの?」。「少ししか…」と答えたら、「ハァーッ。」と大きなため息をつかれた。やな感じ!
 それに比べてマリアホセは、ゆっくりと自分の体を使って麻酔医の指示を私に伝えてくれる。この人が担当で本当によかった…。心底そう思う。
 ベッドの端こ腰かけて、うなだれるように首を曲げ、背中を丸める。腰に刺すEpiduralはこの体勢で打つパターンと、寝転がって背中を丸めるパターンと2通りある、と事前に聞き知っていたのもよかった。

 今にも背後から刺されようとする瞬間、「途中で陣痛が来ても、絶対に絶対に動かないように!」そう言われて、死ぬほど緊張している私の両肩を、前からマリアホセがしっかりと抱いていてくれる。「大丈夫、大丈夫よ。」。そのまま抱きつきたいぐらい怖かった。
 いよいよ刺された痛みは…あら、それほどでもなく、太い注射レベル。それよりも、その後、背骨になんかグリグリ入れていく感覚のほうが気持ち悪かった。
 
 無事に麻酔が終わってまたベッドに横になっていると、手術着に着替えた夫が部屋に入ってきた。これから立ち会うつもりらしい。「Uとお母さんは?」聞けば、入院手続きを済ませ、病室(すべて個室)に案内されたので、ふたりで部屋で「Bob The Builder」のDVDを見てる、と。パパもママもいなくなって、真夜中おばあちゃんとふたりきりで大丈夫かな…。気になるけど、心配しても様子を見に行けるわけじゃなし、とりあえず生み終わるまでがんばってもらうしかない。とにかく、お産が長引かないことだけを祈る。

 
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by septfilles2 | 2009-08-15 15:17 | 出産記  

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