タコ屋の娘

スペイン版イースターSemana Santaの最終日、ピソのエレベーターで隣の部屋の夫婦に会ったので、「ホリデイはどうでした~?」と何気なく話しかけると、「うちは休めないのよー。レストランやってるから。」と奥さんのVicky。
えーっ♪ どんなレストラン?どこ?行く行く!とすぐに詰め寄って(笑)、その3日後、ランチにさっさか出かけてきました。Port Vellのすぐ近く、超裏通りのPulperia(タコを出すバル)「CELTA」が彼女のお店。

普段はあまりお店にはいないというVicky、私が友達と行く、と電話したらわざわざ来てくれて、一緒に色んな話をしました。1975年、ガリシア地方出身のお父さんが始めたこのバル、お父さんが亡くなった後、彼女が継いで、現在に至るとのこと。
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これが、ガリシア名物のPulpo(たこ)です。茹でたタコに、たっぷりのオリーブオイル、パプリカ、塩。それだけなのに、否、それだけだから?おいしい!どうしてこんなに柔らかいの?昨夏、南イタリアのアマルフィで食べたタコも異常に柔らかかったけど、あれはこれでもかってほどタコを叩くのよね、やっぱり叩くの?もりもり食べながら質問が止りません。
「ふふー、これは叩かないの。とにかくいいタコを選ぶこと。それにつきるわね。」とVicky.
さらにつっこんで聞くと、タコはアフリカのモーリタニア近辺から仕入れていて、「いいタコは、日本人がほとんど買っていっちゃうの。」だそうです!「あと、日本人以外に、私ね。」だって(笑)。

この他に、イワシの唐揚げ、パタタ・ブラバス(ジャガイモに辛いソースをかけたもの)、Vickyおすすめのガリシアワイン(白)、どれも素朴でほっとする味ばかり。

ちかちかの蛍光灯に、年季の入ったステンレス(!)のカウンター、立地も裏通りの怪し~い小道で、一見では絶対に入れない・入らない雰囲気のバルだけど、腰を据えたらなんとも言えない居心地の良さ。落ち着く~。「じゃ、私は用事があるから行くけど、ゆっくりしてってね。」と消えたVickyを見送って数十分後、さぁそろそろ、お会計と言ったら、なんと、Vickyの計らいで、全部タダと!…そんなわけにはいかない、いやVickyにそう言われてるから、いや払う…、、、しばしの押し問答の末、また来るからと約束して退場…・。

今まで、知り合いや友人が経営しているレストラン、飲み屋、その他いろいろ行ったけど、「飲み物はサービス」とか、「この1品はサービス」というのはあっても、全部タダにしてもらった経験はありません。それも初回の訪問で…。彼女の気持ちが嬉しくて、途中、おいしいと評判のチョコレートを買って帰り、夜にまたお隣をピンポンしました。

そこでまた色々話が始まって、Vicky曰く、なんと彼女の本業はリフレクソロジーと。「バル経営はあくまでもサイドビジネスで、普段はカタルーニャ広場の近くでマッサージしてるのよー。」
えーっ、それを早く言ってよー!!マッサージ系に目がない私。これまた、どこどこ?行く行く!と詰め寄って、来週予約を取りました(笑)。妊婦だと、敬遠されて、やってくれないお店が多いので、嬉しい~(涙)。

おいしいレストランにマッサージ、人をHAPPYにすることを仕事にしているVickyは、彼女自身からもHAPPYオーラが出ています。そんな人がお隣さんだった私もこれまたラッキー。

下の住人からのクレイジーなクレームは今だに続いており、「こんなピソ、引っ越したい!」と泣きたくなる日もありますが、そんなふうに傷つけてくるのも人なら、癒してくれるのも、人…。
結局、人間同士の絡み合いのなか、わたしたちは泣いたり怒ったり、幸せな気分にさせてもらったり、、、その繰り返しなんですね~…。

…と、タコの余韻にしちゃー、深い感慨にひたった1日でした^^
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by septfilles2 | 2009-04-16 17:51 | グルメ  

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